元保険会社社員の腰掛けブログ

銀行で売られる保険商品の高額な手数料に金融庁からダメ出し

   

保険商品を販売する銀行に保険会社が支払う手数料が割高だと問題視され開示する問題が国会審議に波及しました。

今回、販売手数料が高いとされた商品は、「特定保険契約」と言われる変額年金や外貨建て保険などです。これらの保険商品は元本割れリスクのあるものです。
また、一時払いなどでまとまった保険料を支払って加入する契約者も多い商品にもなっています。
一時払いで保険料が支払われると、販売手数料も一度に支払われることになりますので、販売する銀行にとっては魅力的な商品なのではないでしょうか。
また、この「特定保険契約」が銀行窓口販売の保険商品の約8割を占めるのには、手数料の問題で銀行側が加入を勧めるという理由だけではなく、消費者がその商品に魅力を感じてのことも大いにあると思います。
金利が低い今、少しでも利率が良い商品を消費者も求め、探しているのが現実です。
保険商品を金利追求のために加入することに対しては、個人的にはあまり好みませんが、それでも利率が良ければ保険商品と言うよりは金融商品として加入を検討するのも当然のことかもしれません。

金融庁が割高な保険の手数料開示を迫っていますが、この先、どのような進展をみせるのか気になるところです。
銀行や証券会社で取引をする際に、手数料は明示されています。
消費者はこの手続きをすればどれだけ自分の負担になるかを知っています。
銀行や証券会社により手数料の格差があるため、取引の銀行や証券会社を選ぶ際に参考にする人もいるのではないでしょうか。
同様に、保険商品の契約によって手数料がどれくらいかかっているのかを契約者が知ることができるのは良いことなのかもしれません。

保険手数料は「きわめて高い」 国会審議に波及

 保険商品を販売する銀行に保険会社が支払う手数料の開示問題が24日、国会審議に波及した。同日の参院財政金融委員会で割高な手数料を問題視する声があがり、麻生太郎金融相は開示に向け銀行への働きかけを続ける考えを示した。

 「1000万円の保険を買ったと思ったら、翌日には950万円分しかないのと同じ。きわめて高い」。無所属の中西健治議員がやり玉にあげたのは、変額年金や外貨建て保険など「特定保険契約」と呼ばれる商品の販売手数料だ。

 元本割れリスクのある保険商品で、金融庁によると保険会社が窓口で販売してくれる銀行や証券会社に支払う手数料は円貨建てで1~6%、外貨建てだと4~9%程度になるという。手数料は契約者が支払う保険金が原資になるため、間接的に契約者の負担増につながる。

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