年金運用はほどほどのリスクテイクが正解
老後生活資金を考えた場合、公的年金が先ず頭に浮かぶのではないでしょうか。多い少ないと意見はあるとは思いますが、それだけ関心があるということですよね。
さて、公的年金の保険料を市場で運用を始めたのが2001年度のことでした。
安定的な利回りを期待できる国債などで運用をしていたのですが、将来の年金原資への不安もあり積極運用を始めたわけです。
個人的に株式の運用をしていますが、長期保有にするか短期保有にするか、銘柄はどうするか、と運用の難しさを実感しています。
株価が右肩上がりでいつも上がっていてくれればいいのですが、社会情勢や会社の業績により株価は大きく変動しますよね。
今年の7~9月期の年金運用は7兆8,899億円の赤字との発表がありました。
四半期ベースの赤字としては最大だったようです。
中国の景気不安があること、アメリカの利上げ実施のタイミングの不透明感から株価が大幅に下落したことが大きな要因です。
短期的には赤字でも、長期的には安定しているとの見解が示されていますが、短期的にでも赤字幅はできるだけ小さいものでないと困りますよね。
株式は確かにハイリターンを期待もできますが、リスクも大きいことを考えると、年金の運用では、あまりにも積極的に株で運用されるのは不安に感じます。
公的年金は安定的なもので、将来確実に受け取れるものとして考えている人が多いと思います。
老後破産や生活保護に頼っている高齢者が増えている現状では、将来に不安を感じる人は少なくないのではないでしょうか。
公的年金が減額するような事態は避けたいものです。
個人的には、リスクのある運用は個人に任せるくらいの気持ちで安定的な収益の中での高収益を目指して欲しいと思っています。