元保険会社社員の腰掛けブログ

ジェイアイ傷害火災、2019年度の海外旅行保険事故データを発表

   

2019年度は海外での事故発生率が上昇

ジェイアイ傷害火災が、2019年度の海外旅行保険事故データを発表しました。
発表された内容によりますと、事故発生率は前年度より上昇しており、4.14%(昨年度は3.70%)となっています。

旅行キャンセル・中断費用の支払い件数増加

事故発生割合(保険支払件数ベース)では、昨年同様、治療・救援費用の割合が最も高く、次いで携行品損害となっています。ただ、携行品損害の事故発生割合は昨年度と変わっておりませんが、治療・救援費用の割合は増えています。
また、事故発生割合第4位の「旅行キャンセル・中断費用」についても、前年度より増えています。

旅行キャンセル・中断費用の割合が増えた要因の一つに、新型コロナウイルスの影響があります。新型コロナウイルスにより、外務省は中国をはじめとする感染拡大国に対して「渡航中止勧告」を発出しました。
この勧告が出る前に旅行を予約していた方のキャンセル費用が補償対象となったため、保険金支払件数が増えたのでしょう。

高額医療費用事故はシニア層の割合が多い

「治療・救援費用」の支払保険金が300万円以上となる高額医療費用事故は、各地で発生しました。特に、アメリカ・ハワイでの高額医療費用事故の割合が多く、4000万円以上の保険金が支払われたケースもありました。

高額医療費用事故は、65歳以上のシニア世代が多く、事故発生率は65歳未満の8倍とのことです(2018年度は4倍)。
もし、治療費用等が保険金額を超えてしまったら、差額分は自己負担となります。シニア世代の方には、治療・救援費用補償を無制限に設定することをおすすめしたいですね。

若い世代は高額医療費用事故に備えなくても問題ないわけではありません。
若い世代だからこそ、渡航先で様々なアクティビティをする中で、高額な医療費がかかるような大けがをするリスクはあります。「治療・救援費用」の保険金額を決めるときは、渡航先の医療事情を考慮した上で決定することをおすすめします。特に医療費が高額な欧米へ行くときは、無制限にすると良いでしょう。

2020年は新型コロナが大きく影響

さて、2019年度の事故データは、多少は新型コロナウイルスの影響を受けてはいますが、2018年度の事故データと大きく変わった点はあまりありませんでした。

2020年度の事故データでは、新型コロナウイルスの影響を大きく受けるでしょう。もしかしたら、海外渡航者の激減が影響し、データが出せなくなる可能性もあるかもしれません。

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