賃料右肩下がりについて
2015/07/25
別にいまさら。。。な話ではありますが。
そういう統計があった。
みずほ信託の不動産マーケットレポート
これの5ページ目の図4「物価指数」
2013年以降、A.消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)と、C.国内企業物価指数(総平均)は上昇に転じているものの、B.消費者物価指数(民営家賃)だけは反応せず下げ続けている。
図5「雇用情勢」も、2009年くらいをそこに回復傾向ですが、家賃はまったく反応なし。
やはりインフレになっても賃料は上がらず(というか下げ続ける)の形のようですな。
うちの物件で検証しますと、マンション3は最初に貸したときの賃料に対して、3年後にその借主が退去後、再募集の際には募集賃料を3%下げて募集し、その賃料で成約した。募集賃料を下げたのは近隣物件の賃料水準が下がっていたため。
マンション4は最初に貸した借主が3年後に退去した後再募集の際には7%募集賃料を下げた。最初に貸したときには、かなり強気の募集賃料を設定したところ、まぐれ当たりで成約になったのだけど、その後周辺地域の賃料相場が大きく下がっていたので、もともとこんくらいの家賃が取れればいいやと思ってた水準に募集賃料を下げたのだ。ちなみに、このマンション4は新しい借主の懐の事情から申込時に賃料の値引き交渉があって、さらに6%下げた賃料で成約した。最初に貸した人の賃料からすると13%のディスカウント。近隣の類似物件の中でも文句なしの最安賃料だ。物件の内容から考えてここまで下げなくてもよそで決まったかもしれないが、まー空室期間が長くなるよりはいいかという感じで妥結した。
最近まで募集してたマンション8は先日申込が入ったのだけど、こっちは2年前に最初に貸したときの賃料と同じ募集賃料で決まった。といっても、募集から申込まで2ヶ月かかった。最近はわりとぽんぽーんと決まることが多かったので、時間掛かったほう。そろそろ賃料下げるかとか思案していたときに申込が入った。そんだけ、近隣の賃料相場が下がっているということだ。さすがに次回はこの賃料は死守できないかもしれない。
現在リフォーム中のマンション1は、マーケット見てると7年前に最初に募集したときの賃料で引き続き募集できるかな?という感じですが、もともとマンション1のエリアは賃貸激戦区なので、下げざるを得ないかもしんない。
少なくとも、わたしの投資しているエリアに限れば、従前の契約よりも高い募集賃料を設定して募集したケースはない。あべのみくすで賃料上昇なんてことはまったくない。むしろ下落の一途である。