認知症の医療保険、販売が広がっています。
認知症に特化した保険商品が相次いで発売されています。
最近は早期発見早期治療やケアをすれば、症状の進行を遅らせられるようになってはきていますが、その反面、長期の治療・ケアとなり経済的な負担が大きくなることも多くなっています。
勿論、公的介護保険制度がありますから、介護認定を受ければ介護サービスを受けることもできますが、自己負担金が全くないわけではありません。
介護の度合いにより、自己負担金額も変わってきます。
介護認定が重い程、サービスに対する対価も高くなってくるのです。
また、介護施設の入居を考えた場合にも、特別養護老人ホームなどは順番待ちとなります。
有料の老人ホームなどに入居する人も少なくありません。
有料の老人ホームは、高額の入居金を一時金で支払う必要があったり、月々の施設利用料も決して安いものではありません。
本人の資産や年金などの収入だけで賄うことができればいいのですが、現実は厳しいものだと耳にします。
認知症の介護の場合、認知が進めば徘徊したり、暴力的になったりと家族の身体的負担や精神的な負担も大きくなります。
介護疲れからの事件の報道などを耳にすると胸が締め付けられます。
高齢化により認知症患者が増えることが予想されますので、認知症に特化した保険を検討する人も増えるかもしれません。
個人的に注目するのは、朝日生命保険の「あんしん介護 認知症保険」です。
公的介護制度で「要介護1」以上に認定され、かつ特定に基準を満たした認知症になった際に、年金か一時金が受け取れるのです。
今までの保険会社の介護保険の場合、要介護がかなり重くならないと保障対象にならない商品がほとんどでしたので、他に基準があるにしても「要介護1」で保障対象になるというのは注目に値すると思います。
年金で受け取るタイプ、一時金で受け取るタイプ、どのような介護状態で支払われるかは保険会社によっても様々です。
また、タイプにより保険料もかなり差があります。
加入を検討する際には、内容を十分確認して、自分に合っていて無理なく掛け続けられる保険選びが大切だと思います。
(以下は日経新聞からの一部抜粋)
認知症に特化の保険増える 一時金の受け取りも可能
認知症の治療や介護に備える保険商品が相次ぎ登場している。最近は早く適切な治療やケアに取り組めば、症状の進行を遅らせられるようにもなってきた。認知症患者の介護などの費用はかさむことが多く、保険があれば家族などの経済的な負担を減らせる。
公的介護保険制度は介護が必要な状態になれば介護サービスを受けられる「現物給付」だ。これに対し、生命保険会社が扱う保険は特定の状態になった場合に一時金や年金で保険金を受け取れる。これまでは介護保険の一部として認知症も補償の対象にしてきたが、最近は認知症に特化した保険が増えている。
朝日生命保険が4日に取り扱いを始めた「あんしん介護 認知症保険」は公的介護保険制度で「要介護1」以上に認定され、かつ特定の基準を満たした認知症になった際、年金か一時金が受け取れる。
年間の年金額が60万円、保険料の払い込みが80歳で満了するモデルケースでは60歳男性の月額保険料は4506円、60歳女性は6564円。一時金が300万円のケースでは月額保険料は60歳男性で2049円、60歳女性で1884円になる。提携先を通じ、契約者の希望で介護施設の無料体験や家事代行の紹介などの支援サービスも受けることができる。