元保険会社社員の腰掛けブログ

海外旅行保険が値上げ、負担は留学生に。

   

年配者を中心に、海外旅行者の増加しています

海外旅行をする際に、「海外旅行保険」の加入を検討する人も多いと思います。
やはり、慣れない環境や治安の問題もあり、海外旅行中の病気やケガ、盗難などを心配する人も多いのではないでしょうか。

団塊の世代が定年退職世代になり、その年代の消費動向が大きな影響力を持っていますよね。
ここ数年、海外旅行に行く高齢者が多くなっているのも、その世代の行動力と資金力によるものだと思います。

旅行保険の医療費増加で、保険料が値上がりすることに。

一方で、円安の影響に加え、この高齢者の海外旅行者の増加に伴う海外の医療機関に支払う医療費の増加もあり、大手損害保険会社の取り扱う海外旅行保険の保険料が引き上げになっています。
そのため、長期旅行者や留学生の負担が大きくなっています。

海外で知識や見聞を広めようとして留学生の保険料負担が大きくなってしまうのは、とても残念だと思います。
留学にお金がかかる分、少しでも支出を抑えたいと思うのではないでしょうか。

保険料が行き先や滞在期間によって変わるのは理解できますが、海外旅行保険でも年齢によってある程度保険料率を変えるのもいいのではないでしょうか。

クレジットカード付帯保険も適用条件には要チェック!

今回の改定では、クレジットカードに付帯されている海外旅行保険や企業向けの保険に関しては保険料が据え置きになっているため、企業の負担は変わっていないのは企業にとってはとても助かりますよね。

クレジットカードに自動的に海外旅行保険が付帯されていることもありますので、海外旅行保険に契約する前に保有しているカードのサービス内容を確認することも大切だと思います。

円安が進み、海外旅行保険の事故発生率によっては、今後更に保険料の値上げも考えられます。
今後の情勢を気にしていきたいと思います。

(以下は日経新聞記事からの一部抜粋です)

海外旅行保険1割値上げ 損保各社、高齢化・円安が重荷

海外旅行中の病気やけが、盗難に備える保険の保険料が上がっている。大手損害保険各社が2015年12月までに平均1割ほど引き上げた。高齢者の海外旅行が増えて海外の医療機関に支払う医療費が増えたほか、円安で外貨建ての保険金が膨らんだためだ。契約期間が長いほど上げ幅は大きく、長期旅行者や留学生の負担が増している。

  保険料は行き先や滞在日数などで変わる。保険料の負担が最も増えたのは、個人で保険に加入する長期間の旅行客や留学生だ。ある大手損保の場合、契約期間が90日間の保険料は4万5670円と約3割高くなった。一方で、若者の割合が比較的多い3日間は3510円、7日間も5920円と約2~3%下がった。

 保険金の請求件数が高止まりしていることも保険料の上昇要因だ。 大手損保の海外旅行保険の損益は数億円の赤字とみられ、ある大手損保の担当者は「1回の引き上げでは赤字解消につながらない」と話す。円安が定着し、事故発生率が高止まりすれば、保険料の再引き上げを検討する動きも出そうだ。

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 - 保険のこと, 海外旅行傷害保険