自閉症・知的障害の子供の海外旅行保険を探した話
知的障害の子を連れての海外旅行
家族3人で初めての海外旅行を計画したことがあり、そのときは海外旅行保険で悩みがありました。
我が家の子供は自閉症(発達障害あり)です。
夫婦だけなら普通の海外旅行保険に加入すれば良いのですが、自閉症の子供と一緒のときはどうしたら良いのかなと疑問に感じました。
(自閉症は健康状態に関する告知に該当するのではないかと不安だったのです)。
そこで、いくつかの保険会社に電話して『子供に自閉症や知的障害があっても海外旅行保険に加入できるか』と問い合わせてみました。
結論から言うと、AIG保険会社の海外旅行保険が「自閉症や知的障害があっても問題なく加入できる」とのことで、ここの家族プランで加入しました。
■AIG保険会社の海外旅行保険
https://www-429.aig.co.jp/ota/
AIGの海外旅行保険は、ホームページからインターネットで加入することが出来ます。
旅行期間が31日までであれば健康に関する告知が無いので、自閉症や知的障害がある人でも加入出来るとのことでした。
実際の保険会社とのやりとり記録
今回電話で問い合わせをした保険会社とのやりとりを載せておきます。
AIG保険会社への問合せのやりとり
私「海外旅行保険のことで質問したいのですが・・。」
AIG「はい、どうぞ。」
私「御社の海外旅行保険には、自閉症や知的障害がある子供は加入できますか?」
AIG「旅行期間は何日間になりますでしょうか?」
私「4日間です。」
AIG「はい。旅行期間が31日以内でしたらご加入いただけますし、旅行先で突然起きた持病の悪化の治療にも対応しています」
私「ちなみに家族3人での旅行なのですが、どのように加入したらよいですか?」
AIG「家族全員がまとめて1つの保険に含まれる家族プランがございますので、インターネットから家族プランでご加入いただければ大丈夫です。」
というわけで、AIG保険会社であれば加入することが出来るうえに、なんと現地での急な治療にも対応してくれることが分かりました。
このあと他の2社にも問合せをするのですが、最終的にはこのAIG保険会社に決めました。
■AIG保険会社の海外旅行保険
https://www-429.aig.co.jp/ota/
損保ジャパン日本興亜との問合せのやりとり
私「御社の海外旅行保険のoff!のことでお聞きしたいのですが・・。」
損保ジャパン「はい。どのようなことでしょうか?」
私「自閉症の子供がいて海外旅行を予定しているのですが、保険に加入することはできますか?」
損保ジャパン「申し訳ございませんが、加入できません。」
私「体は健康であっても、加入することが出来ないのでしょうか。」
損保ジャパン「申し訳ございません。ご加入いただくことができません。」
このように、損保ジャパン日本興亜の「新・海外旅行保険【off】」は、自閉症は健康上の問題と判断されたのか加入できませんでした。
もともと価格がとても安かったので、当然と言えば当然かもしれません。
三井住友海上との問合せのやりとり
私「インターネットで加入する海外旅行保険で質問です。」
三井住友「はい。お伺いします。」
私「病気やケガの方は保険に加入できないと思うのですが、自閉症や知的障害の場合は加入できますか?」
三井住友「定期的な通院や医師が処方した薬を飲んでいなければ加入できます。」
私「療育は定期的な通院に該当しますか?」
三井住友「通院や処方薬を飲んでいなければ大丈夫です。」
私「自閉症や知的障害だからダメと言うことではなく、通院や処方薬が判断基準となるのですか?」
三井住友「はい。通院や処方薬を飲んでいないことが加入条件です。」
三井住友海上は、自閉症や知的障害というだけでは加入不可とはしておらず、「定期通院」や「処方薬」が加入判断のポイントとなるようです。
自閉症・知的障害の子供を連れて海外旅行に行くにあたって気を付けること
とりあえずこれで海外旅行保険のことは解決しました。
自閉症・知的障害の子供を海外旅行へ連れて行くと、保険のこと以外でも心配事がたくさんあるので、気を付けるべき点をまとめてみました。
参考になれば幸いです。
① 航空会社に自閉症・知的障害であることを伝える。
利用する航空会社に、子供が自閉症・知的障害・発達障害であることを伝えておくと良いですよ。
航空会社のサービスは非常にきめ細やかです。事前に伝えておけば、お手伝いをしていただくときもスムーズです。
飛行機の搭乗までの流れや注意事項に関しては、航空会社に写真付きで説明したものが掲載されています。
掲載されているものは国内線の乗り方ですが、参考になると思います。
② 飛行機の中では好きなおもちゃ等を忘れずに
自閉症の子に限ったことではありませんが、少しでも大人しく過ごせるように好きなおもちゃを持って行くと良いと思います。
音に敏感なお子さんは、離陸の時の音にびっくりしてパニックになるかもしれません。ヘッドフォンを持参して音楽を聴かせてあげると少しは気がまぎれるかもしれません。
③ 薬を忘れずに。
急な体調変化に備えて薬を忘れずに持っていきましょう。もちろん普段飲んでいる薬があれば、忘れずに持参してください。
入国審査でのトラブルを避けるために、英語で書かれた薬剤証明書を準備しておくと良いです。
④ 海外旅行保険には必ず加入する。賠償責任補償が特に重要。
知的障害の子供が旅先で暴れて宿泊先やお店のものを壊してしまって、弁償や賠償責任を負うケースがよくあると聞きます。
賠償責任補償がついた海外旅行保険に必ず入っておいてあげてください(私が選んだ保険会社はAIG保険会社でしたが、保険会社が用意しているセットプランなら大抵ついているはずです)。
最後に
今日のブログ記事はこれで終わりです。少しでも参考になりましたでしょうか。
旅行先、特に海外となると何が起こるかほんと分かりません。
子供を連れての旅行は親にとっても負担がすごく大きいですが、事前の準備や計画で少しでも家族全員が楽しい時間になるといいですね。