AIG損保の保険金一部即時支払いサービスはどんな時に使うもの?
今回、AIG損保から個人向け火災保険の保険金の一部を即時に支払うサービスが発表されました。
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このサービスは業界初となり、開始は2018年の12月を予定しています。
どのようなサービスなのか、どのような時に使うものなのか詳しく分析していきます。
AIG損保の火災保険のサービス内容
今回発表となったのは、AIG損保とセブン銀行が提携して行うサービスです。
形としては、AIG損保がセブン銀行のセブンペイメントサービスを利用したサービスです。
セブンペイメントサービスとは、セブン銀行を利用した現金受取サービスです。口座は不要で、確認番号などがあればすぐに現金が受け取れます。
セブンペイメントサービスは以前からセブン銀行が行なっていたサービスで、チケットの払い戻しや面接に来た人の交通費の支払いなどに使われていました。
口座管理不要なため、簡単便利な送金サービスとして企業等で使われています。
今回のAIG損保のサービスでは、火事や自然災害などで被害に遭った場合、補償が認められれば保険金の一部、最大10万円をすぐに受け取れます。
キャッシュカードや通帳が手元になくても現金が支払われ、手続きは事故連絡から最短1時間で支払われます。
保険金がおりるまでを比較
通常、保険金がおりるまで日数がかかります。
それは、以下の手順を踏まなければならないからです。
【通常、保険金がおりるまで】
1.事故発生の連絡
2.必要書類の準備、提出
3.鑑定人による調査
4.保険会社の審査
5.保険金の支払い
必要書類の準備や鑑定人による調査が時間がかかるため、すぐに保険金はおりません。
【AIG損保による新サービス】
1.事故発生の連絡
2.保険会社の審査
3.ペイメントサービスからの連絡
4.保険金の支払い
保険会社に連絡後、審査がすぐに開始され、ペイメントサービスからメールやSMSが送られて来ます。
それをもってセブン銀行で手続きを行えばすぐに現金を用意することが可能です。
どのような時に使うサービスか
火災保険は、火災だけでなく自然災害や盗難などの被害にも対応しています。
どのような状況で事故は起こるか分かりません。
もし、事故によって家にすぐに入れなければ宿泊場所や食事が必要となります。
その時に現金を持っていたり、キャッシュカードや通帳、クレジットカードを持っていれば問題ありませんが、もし何も持っていなければ困ってしまいます。
AIG損保の新サービスなら最大10万円という上限はありますが、キャッシュカードや通帳がなくてもすぐに現金を用意することが出来ます。
まだサービスが始まっていないので、詳しい使い方などは明記されていませんが、いざという時の大きな助けになるサービスです。
サービス開始に注目しましょう。
(以下はニュース記事からの抜粋です)
AIG損保、セブン銀ATMで即時支払い 個人向け火災保険10万円まで
AIG損害保険は、セブン銀行のATM(現金自動預払機)で、個人向け火災保険の保険金の一部を即時に支払う損害保険業界で初のサービスを12月をめどに開始する。
顧客はメールで通知された情報をATMに入力するだけで、保険金のうち10万円までを、24時間365日いつでも現金で受け取れるようになる。
AIG損保のサービスは同社が保険金を支払い可能と判断すれば、1時間程度でATMから現金を引き出せるようになる。
銀行口座も不要で、災害などでキャッシュカードや通帳が手元にない場合も、顧客が当面の生活資金を賄えるようにすることなどを想定している。