元保険会社社員の腰掛けブログ

生命保険市場、新たな変化か

      2015/07/31

こんにちは。マサユキです。
またまた生命保険業界のニュースから。

生命保険協会会長に就いた筒井義信・日本生命社長が、複数の保険会社の商品を売る乗り合い代理店の販売適正化について、「態勢整備に向けた保険各社の取り組みを後押しする」と述べました。

筆者は保険を売らない独立系ファイナンシャルプランナー且つ保険代理店経験者です。
当方に対する保険見直し相談(有料)の件数は年々増加しておりますが、その理由は専門家且つ「保険を売らない立場」であるため相談に対する回答及び保険設計が信用できるというのが主な理由です。

複数の保険会社の保険商品を取り扱ういわゆる乗り合い募集代理店は保険会社から受け取る手数料(収入)がそれぞれ異なります。従って、乗り合い募集代理店によって「推し」の保険会社が存在するのです。手数料率がお客様に公開されているわけではありませんから、この時点でお客様に対する公正・公平な設計などできる仕組みではない事が分かります。

様々な事情が複雑に絡み合う事でお客様は保険に対して不安・疑問に感じてしまうのです。
日本生命は本年5月に乗り合い募集代理店を買収し新たな市場に参入します。

これに伴い、乗り合い募集代理店に対する不適切な募集が払拭されるとは到底思えないのが本音です。しかしながら生命保険会社の大手である日本生命が市場へ参入する影響は間違いなく生じる事を踏まえると、今後どのように生命保険市場が変化するのか注目していきたいと個人的に感じております。粗悪な保険を売る業者がまた1つ増えたと思われないような健全な経営を期待したいものです。

筒井・生保協会長「代理店の販売適正化後押し」

17日付で生命保険協会会長に就いた筒井義信・日本生命社長が、複数の保険会社の商品を売る乗り合い代理店の販売適正化について、「態勢整備に向けた保険各社の取り組みを後押しする」と述べた。朝日新聞のインタビューで答えた。

乗り合い代理店については、保険会社から受け取る手数料が不透明で、顧客への説明が足りないといった指摘がある。保険業法の改正で来年5月から、保険の募集人には顧客が契約の判断に必要な情報提供が義務づけられるほか、大規模代理店は金融庁に事業報告書を出さなければならない。

日生は、5月に中堅の乗り合い代理店を買収。筒井社長は「手数料競争に陥りかねない。アフターフォローも不十分だ」と問題点を指摘し、日生の参入で一石を投じたいとした。

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