海外旅行保険、留学やワーホリなどの長期契約保険で大幅に値上げされることに。
三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は、10月より長期滞在の海外旅行保険の値上げをしました。
円高の影響により、円換算での医療費の増加し、保険収支が悪化したことが値上げの原因とのことです。
医療費を補償する「治療・救援費用」は、海外旅行保険の補償項目の中で最も事故件数が多く、半数近くを占めているため、医療費の増加は影響が非常に大きかったのでしょう。また、シニア世代の旅行者が増え、高額医療費の支払件数が増加傾向にあることも影響していると思います。
また、中国などの治療費の高騰も収支悪化の要因の一つのようですが、治療・救援費用は、アジアで支払われる割合が高いので、影響が大きかったのでしょう。医療の進歩に伴い、医療費も高額化する傾向にあるため、今後もアジア各国の治療費は増大する可能性があります。
値上げの多くは6か月~1年の長期契約。短期契約では逆に値下げ。
今回の値上げは、より保険事故に遭う可能性が高い長期滞在の契約のみ対象となり、短期滞在は値下げになります。値下げと言っても、長期滞在の値上げの幅に比べたら、値下げ幅は小さいですね。長期契約の値上げ幅は大きいので、保険料が割安なインターネット契約へシフトする人も更に増えてくるでしょう。
保険期間1年まででしたらインターネットで加入できるので、インターネットでの長期契約のニーズが増えるでしょう。
ただ、医療費の高騰は、他社も影響を受けているでしょうから、インターネット契約も含め、今後値上げする会社は増えることが予想されますね。
(以下はニュースからの一部抜粋)
海外旅行保険、長期滞在は値上げ 三井住友海上など
三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は10月から海外旅行で長期滞在する場合の保険を値上げした。このところ外国為替市場で円安・ドル高が進み、海外でけがをした場合の治療費が円換算で膨らんでいるためだ。1週間程度の短期滞在は値下げし、保険加入者が減らないように配慮した。
海外旅行保険は旅行先でけがをした場合やスーツケースが破損した場合などの費用を補償する。近年は中国などで病院の治療費が高騰する例が相次いでおり、保険の採算悪化につながった。