元保険会社社員の腰掛けブログ

生命保険各社が営業職員の初任給を引き上げ。離職率低下が狙い。

      2016/12/21

生命保険会社の営業職員の初任給の引き上げの動きが広がっています。
また、業績評価の見直しで職員のつなぎ留めにも力を入れていくようです。

生命保険の営業職と言うと、「ノルマ」が大変だというイメージが強いと思います。
そのイメージから生命保険の営業職は敬遠されがちで、各生命保険会社は採用難が続いています。
また、給料体系も成績に左右される仕組みになっていることが多いため、思うように保険契約を獲得できなければ給料に影響があるため離職率も高くなっています。
コンスタントに多くの保険契約を結び続けることはとても難しいことだと思います。

初任給を上げれば採用難が少しは改善されるかもしれませんが、現実的にはそれでもかなり採用は厳しいのではないかと個人的には思います。
初任給がいつまでも保障されるわけではないからです。
確かに、入社すれば初任給が保障されている期間は在籍する可能性は高いとは思いますが、保険契約を獲得する難しさが解消されるわけではありません。
ましてや、今は営業職員以外の販売チャネルも数多く存在します。
ネット販売している保険会社もあれば、代理店制度を利用して複数の保険会社の商品を扱っているショップもありますし、銀行での窓口販売もあります。
それだけ競争が激しくなっているわけですから、益々簡単に保険を獲得できるというわけにはいかなくなっています。

明治安田生命保険では、初任給だけではなく給与体系も改定し、契約を獲得してから2年間だけではなく、新たに3年間の継続率も加えることにします。アフターサービスなど地道な活動をより評価するシステムにし、職歴が浅くても成績を上げやすくし、離職を防ごうとしているのです。
自分の担当の営業職員が長く在籍していれば、いつでも相談できるという安心感が契約者は得られると思います。
アフターサービスも営業職員の評価ポイントになれば、加入した後に全くフォローがないということも少なくなるのではないでしょうか。
営業職員が働きやすい環境が整い長く在籍できれば、営業職員だけではなく契約者にとっても良いことだと思います。

生保各社、営業職確保に苦心 初任給上げや評価改定

 生命保険会社の間で営業職員の初任給を引き上げる動きが広がっている。明治安田生命保険は来年8月以降の採用者を対象に5千~3万円程度上げる方針。すでに第一生命保険も今年4月に一律2万円引き上げた。雇用環境の改善で、「ノルマ営業」のイメージが残る生保業界で採用難が続いているためだ。業績評価の見直しで在籍者の囲い込みも進め、職員のつなぎ留めにも力を入れる。

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